舞台化粧には意味がある
宝塚といえば、アイシャドウがっつりのド派手メイク。
独特なメイクですが、宝塚を観たことがない人に話を聞くと、
・メイクが怖い
・誰が誰だかわからない
・受け入れられない
という嫌悪感満載な声がちらほら。
とてもよくわかります。かくいう、私も最初はそうでしたから(爆)
でも、これが不思議と、観劇していくうちに慣れてしまうんですよね。
もう嫌悪感を通り越して、
あのメイク最高だった!とか、ここの部分の描き方が効果的だよね!
みたいに、メイクについて品評するまでになるから怖い(笑)
仮面劇の要素
あのメイクは立派な技法でもあります。
諸説ありますが、
日本の演劇は元々「仮面劇」の要素が強いので、
宝塚のメイクも次第になるべくして今の形になったのだと言われることもあります。
能や歌舞伎も、面や隈取などで役の演じ分けのために顔を造って演じます。
いわゆる「仮面をつけて別の何かになる」というのが古来から伝承されてきたわけです。
宝塚のメイクも、役によって眉毛やもみあげ、アイシャドウの色、付けまつ毛の長さなど、男役も娘役もこだわりを持って、役作りの一部として気合を入れているのです。